中小企業診断士資格取得 多年度受験生 モデル例 7年目 試験結果とその後

中小企業診断士

7年目 中小診断士試験 2次試験結果(6回目受験)

結果は、事例Ⅰ:A/66点、事例Ⅱ:A/65点、事例Ⅲ:B/56点、事例Ⅳ:A/65点

ようやく受かりました。長かった。
29歳から始めた中小企業診断士試験もようやく終わり。
6回目の2次試験受験だった年でもあり、1次試験免除資格が失効する年でした。ここで、2次試験を通過できないと、4度目の1次試験合格への再々々チャレンジと言うもう、ある次元を超えてくる域に迫ってきています。
ですが、このとき、もし落ちたとしても、1次試験を受けることへの不安などはなかったように思います。理由は、別エントリーでもいった、TACのスピ門解きまくり1次試験突破勉強法に、自分の中での完全なる再現性を感じていたので、受け続ける限り、時間的な問題での辛さはあるものの、1次試験が通らない不安はありませんでした。

問題は、2次試験です。ですが、こちらについても、ある意味、再現性を自分の中では見出せていたように感じています。当時の教材は譲渡してしまったので、詳細な内容の再現はできませんが、ある程度、各事例での回答すべきフレームや、扱うべきテーマは今も残っております。

中小企業診断士2次試験をまぐれ当たりではなく、再現性のあるレベルまでやりこむ効果

事例問題をみて問題点やどんなフレームを利用できればいいかが、ある程度イメージできるくらいまでやりこんでおくと、試験の世界を出た後、診断士業務ではない、サラリーマンとしての領域でも役立つケースはいくつもあるように実感しています。

自分の所属する組織の事業部計画を立てるためのワークショップを計画するであったり、事業部計画素案を立てるといった時にも役立ちました。
思いつきの計画ではなく、ある程度、網羅的な検討すべき事項からテーマを抽出して、どこから手をつけるべきかの絵を描けるので、2次試験、特に事例I、IIを自分なりに再現性、フレーム化ができているくらいまで、昇華できた感を感じられてることは、何よりも自分の中での大切なものかな、と思っています。

診断士試験を目指し始めたころと変わった受験の意味合い

試験を受けることは、初期とは異なる意味合いになりました。
独身だった試験勉強開始当時から、転職、結婚、子育て、など、注力することが年々変わっていき、ワークライフにおいて、中小企業診断士資格取得完了は、人生でのいったんの区切れ、の通過点、変化点のような意味合いで、抽象的な事柄のように感じた出来事でした。

中小企業診断士資格取得後のぼんやりとしたイメージ

割とわかりやすいロールモデルは、資格取得に合わせて独立準備して、ネットワークをしっかりと構築して、徐々に仕事を取りながら独立。または少し見切り発車的に独立。
または、副業でも、予備校講師、セミナー講師、など受験期や資格取得後に通っていた予備校や、マスターコースづてで、副業を実施。
もしくは、大手企業に努めながら、診断士協会に所属して部活動に注力して、先々に備えたネットワークづくり、あたりでしょうか。

0年目での中小企業診断士資格取得した後のキャリアイメージ

29歳の頃は、なんとなく翌年とかに中小企業診断士の資格を取得して、Web/広告業界でもこの資格を持っている人が、セミナーなどに登壇しているイメージもあったので、自分も企業で実績積んで、人前で披露するようなネタを積み上げて、何かしらセミナーなどで登壇する際の肩書きとして利用しつつ、その実績からそのうち広告・マーケティング系のコンサルとして独立するような、なんとなくそんなキャリアプランでした。

中小企業診断士資格取得後の実際

10年後の実際に中小企業診断士資格を取得した後のキャリア

ですが、30代から40歳を超えて実際はどうだったかといえば、Webコンサル系のベンチャーから、Webメディア系の会社、航空会社の子会社、通信インフラ系会社、金融系会社と転職しております。独立もしていないし、想像してなかった企業へ次々と転職することとなりました。
ただ、キャリアは、なんとかジリジリとステップアップすることができていたので、間接的ですが、7年の診断士試験の継続は、資格を取得する以上の価値があったと感じています。

また、この間に会社設立して、徐々にビジネス展開もしており、これも診断士試験で培った、中小企業経営と企業経営法務などのベースがあって、そこから開拓できたと思います。また、財務会計の勉強と、簿記の勉強もしていたので、会社の決算もなんとか自分で処理できるだけの素地ができました。

あと、私の苦手とするネットワーク維持活動なのですが、それも一部の方とは繋がりを維持させていただいて、そこからのお仕事にもつながっています。

取得後5年以上経過しますが、実際は初期イメージとは異なる状況にあります。おそらく、ほとんどの方は初期のイメージと異なるのかもしれないと、推察します。

私の場合は、中小企業診断士であること関係なくできる活動を行っていますが、その活動を可能なものにしているのが、資格取得のために得た知識と、取得中取得後に中小企業診断士として得たネットワークでもあります。

近年、中小企業診断士資格、易化していて、とりやすくなったと最近いわれるものですが、資格取得自体の価値よりもその体験を通じて得る知識や、関係性などのほうが価値あるものと思います。ただし、ストレート合格することに越したことはないです。7年もこの受験活動を続けるのは、メンタル的にも、家庭への影響もそれなりにあります。

以上、5年以上かけて、2次試験を6回受験して、ようやく中小企業診断士資格を取ったケースについてのご紹介でした。